ハマス「イスラエルによるラファ検問所閉鎖は停戦合意違反」/オマーンの宗教指導者がハマスの人質待遇を称賛
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オマーンのイスラム教指導者であるシェイク・アフマド・ビン・ハマド・アル=ハリリ氏
ハマスは声明を発表し、イスラエルがガザ南部ラファ検問所を開放していないことについて、停戦合意違反だと非難しました。
【ParsToday西アジア】9日に成立したハマスとイスラエルの停戦合意では、イスラエル側がガザ南部のエジプトとの境界にあるラファ検問所を開放し、人道支援の搬入を円滑にすることが盛り込まれていました。しかし、イスラエルはその後、ハマスが死亡した人質の遺体の返還を遅らせているとして、検問所の封鎖を続けています。
ハマスは声明の中で、イスラエル側のこの措置について、「負傷者や病人の退避、市民の移動の制限、瓦礫の下に埋もれた行方不明者の捜索に必要な機材の入手を妨げ、人質の遺体の検証および身元確認を行うための機材や専門チームの入国を阻むことが、遺体の回収および引き渡し作業の遅延を招く」と強調しました。その上で、仲介国などに対し、即座にイスラエルに圧力をかけ、ラファ検問所を速やかに再開させるよう求めました。
オマーンの宗教指導者がハマスの人質待遇を称賛
オマーンのイスラム教指導者であるシェイク・アフマド・ビン・ハマド・アル=ハリリ氏は、ハマスのイスラエル人人質に対する扱いを称賛し、その姿勢が世界中の人々の賞賛と共感を呼んだと評価しました。アル=ハリリ氏は自身のSNSで「ガザのイスラム抵抗運動にとって、捕虜に対して優しさを保ち、良い態度を示したことは神からの恵みであり、その行動が捕虜たちから賞賛される結果となった」と投稿しました。
イスラエルが停戦合意に47回違反
ガザ行政府広報局は、9日にイスラエルとの停戦合意が成立してから現在までに、イスラエルが47回にわたって合意に違反したと発表しました。それによると、停戦合意成立後、イスラエルによる攻撃で38人が殉教・143人が負傷したということです。同局は、イスラエルの合意違反について「国際人道法に違反している」と強調しました。
イスラエル無人機がレバノン南部を攻撃
イスラエルはレバノンとの停戦合意に再度違反し、19日にレバノン南部のデイルキファ地域周辺をドローンで攻撃しました。他にも3発のミサイルを発射しました。イスラエルは17日夜にもレバノン東部と南部で空爆を行っています。
ネタニヤフ首相、来年の総選挙への立候補を発表
戦争犯罪に関して国際刑事裁判所から起訴されているイスラエルのネタニヤフ首相は、チャンネル14のインタビューで、来年11月に予定されている総選挙に立候補する意向を示しました。
ネタニヤフ首相、ガザ停戦合意第2段階の延期を企図
イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ停戦合意の第2段階を延期するための試みとして、戦争が終了するのは停戦合意が完全に実施され、2段階にわたる合意条件が達成された後、つまりイスラエルの人質が帰還し、ハマスの武装解除が完了した後だと述べました。

