トルコ大統領、「大国がクーデター勢力を支援」
(last modified Sun, 31 Jul 2016 07:15:17 GMT )
7月 31, 2016 16:15 Asia/Tokyo
  • トルコ大統領、「大国がクーデター勢力を支援」

トルコのエルドアン大統領が、大国がクーデター勢力を支援したとして非難しています。

今月15日、トルコ軍の一部がクーデターを企てましたが、人々がエルドアン大統領の呼びかけにこたえて街頭に繰り出したため、数時間後、クーデターは失敗に終わりました。

トルコ政府は、このクーデター未遂は、アメリカに住むイスラムの指導者ギュレン師の支持者によるものだったとしています。

エルドアン大統領は、30日土曜、テレビのインタビューで、「ギュレン師は傀儡に過ぎず、彼を支援する首謀者がいる」と強調しました。

トルコ政府に近い新聞、イェニシャファクは、トップページで、アメリカ軍のキャンベル元大将の写真を掲載し、「この人物がクーデターを導いた」としました。

キャンベル元大将は、アフガニスタンに駐留するNATO北大西洋条約機構軍の司令官を務めていました。

イェニシャファクは、「CIAは、United Bank of Africaを通してこのクーデター未遂の費用を確保し、アフガニスタンに駐留するトルコの2人の将校が、キャンベル元大将のネットワークに入っていたが、彼らは先週火曜にドバイで逮捕された」と報じました。

こうした中、ナイジェリアに本部を置くこの銀行は、トルコのクーデター未遂への関与を否定し、このような非難は事実無根だとしています。

キャンベル元大将は、ウォールストリートジャーナルのインタビューで、「このような主張は本当に馬鹿げたものだ」と語りました。

トルコでのクーデター未遂を受け、ギュレン師が率いるヒズメット運動の支持者である、あるいはクーデター勢力に協力したとして、公務員、兵士、治安要員など7万人が解雇されました。

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