シリア危機に関するロシアの表明
シリア危機は2011年3月から5年以上にわたり続いています。
エマーディ解説員
シリアの市民は、様々な形でこの危機の主な犠牲になっています。死傷、国内外の難民、個人・社会生活の消滅、保護者のいない孤児や女性の出現といった問題が、シリア市民にもたらされている危機の明らかな結果です。
こうした中、この危機は男性や女性、子供といった市民の精神の問題、また教育・文化的機会の消滅といった目に見えない結果も伴っています。
国内外の政治家、アナリストの中で、シリア危機の激化やこの危機で人類に対する犯罪、平和に対する犯罪、戦争犯罪、侵略行為を含む国際刑事裁判所の規約に挿入されている4つの犯罪が行われていることを疑う人は誰もいないでしょう。
こうした中、国際社会は今もシリア危機をどのように終わらせるかについて一致した見解を有していません。
これまで、スイス、ロシア、オーストリアでこの危機を停止するための数度にわたる協議が開かれましたが、合意に至っていません。これに加えて、これまで各国で様々な枠組みによるシリア危機を巡る会議が多々開催されてきましたが、これらの会議でシリア危機を停止するための解決策は出ていません。
こうした中、ロシアのチュルキン国連大使は4日木曜、「シリア国内の協議が開始されない限り、シリア危機の平和的解決に向けた国際社会の数年間の努力が有効な結果を伴うことはないだろう」と述べました。チュルキン大使のこの表明は、シリア危機に対する現実的な正しい見方です。
シリアもまた、他のアラブ諸国と同様、政府に対する民主運動が起こりましたが、基本的にシリア危機は、アラブ、シオニスト政権、西側、トルコが介入したときから激化しました。
こうした介入は80カ国以上のメンバーから構成されるテログループがシリアで活動する要因となりました。こうした4つの勢力は、シリア危機を終わらせる上で、国内の関係者以上に関与を強めています。テロ支援が、よいテロと悪いテロに分けることで継続されている一方で、シリア人同士の協議や解決策を見出すためのシリア人グループの説得といった努力ではなく、今もシリア危機に関する外からの関与を続けています。
明らかに、もしこの4つの勢力がシリアでのテロ支援を停止し、テロを選り分けるのではなく真のテロとの戦いを行うのなら、政治グループ間の協議の開催に向けた協力は、この危機の停止に向けたアプローチにつながる可能性があるのです。