8月 19, 2016 19:20 Asia/Tokyo
  • 本日のトピック シリアの戦闘継続とアレッポでの停戦の可能性

シリア政府が、テロとの戦いに向けたロシアとイランの連帯を支持したこと、各地にあるテロリストの拠点に対する攻撃の継続、アレッポでの停戦に向けたロシアの用意がシリアの最も重要な情勢と見られています。

エマーディ解説員

シリアのメクダド副外相は、「現在シリア軍は、世界の国々、特に地域諸国を脅かしているテログループとの戦いに臨んでいる」としました。また、イラン、ロシアとシリアの連帯についても、「この連合は、イスラエルの脅迫を受けずに、パレスチナ人をはじめとする各国の国民の権利を実現するため、より安全な世界、より安定した中東を作ろうと努力している」と述べました。

戦場においても、シリア軍は18日木曜夕方、陸と空から、シリア北部のアレッポにあるISISの拠点を攻撃し、この中で、ISISのメンバー数十人が死傷しました。シリア軍はロシア空軍の支援を受けて、2週間前から、テロリストによるアレッポ占領終結に向け、大規模な作戦を開始し、これまでにISISなどのテロリスト1000人以上が死亡、およそ2500人が負傷しました。

テロリストがアレッポで窮地に陥っている中、国連のシリア特使とEU の外交政策の責任者は、それまでアレッポの人々の状況を懸念していなかったにもかかわらず、現在、アレッポでの停戦を要請しています。

国連のデミストゥラ・シリア特使は、18日、「大国は48時間以内のアレッポの停戦に向け、全力を尽くすべきだ」と述べました。さらに、アレッポの人々の状況に懸念を示し、「今月、シリアに人道支援隊は入ることができず、その活動は停止されている」と述べました。

EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表も、18日、声明の中で、「EUとすべての加盟国は、支援物資の移送や、水や電気などの基本的なインフラの再建の可能性が整えられるよう、アレッポでの戦闘の即時停止を求めている」と述べました。

ロシアの国防省も、18日、声明を発表し、デミストゥラ特使の停戦の提案を検討する用意があるとしました。

アレッポではおよそ200万人の飲料水が不足しており、この町の多くのインフラが破壊されています。

この他のシリア情勢に関する報道では、ロシア国防省が18日、軍の戦闘機が、3つの基地から飛び立ち、シリア各地のテロリストの拠点を爆撃したと発表しています。この攻撃で多数のテロリストが死亡しました。

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