アメリカ軍の空爆により、シリア軍兵士数十名が死傷
9月 18, 2016 19:15 Asia/Tokyo
シリア東部にある同国の軍事基地をアメリカが空爆し、これによりシリア兵数十名が死傷しました。
フランス通信によりますと、ロシアの治安筋は、17日土曜にアメリカがシリア東部・デリゾールにある同国の軍事基地を空爆し、これにより、60名以上のシリア軍兵士が死亡したことを明らかにしています。
この報告によりますと、今回の攻撃でシリア兵100名以上が負傷したということです。
ロシア軍の発表によりますと、デリゾール基地内でシリア軍兵士がテロリストに包囲されており、アメリカ軍がこれを空爆したとされています。
ロシアのある軍事関係者は、アメリカ軍戦闘機によるシリア軍事基地への爆撃の後、テロ組織ISISのメンバーがデリゾールへの攻撃を開始し、これまで双方の間で激しい衝突が続けられている、と語りました。
デリゾール空港近辺のシリア軍基地に対するアメリカの空爆の検討を目的に、17日土曜ロシアの要請により開催された国連安保理の会議は、結論に至らないまま終了しました。
ロシアのチュルキン国連大使も、「アメリカは、シリア軍に対する攻撃によりロシアとアメリカの間で合意されていた停戦に違反した」と述べています。
シリア外務省も、この攻撃に対する反応として、国連のパン事務総長及び、国連安保理議長に当てて2通の書簡を送り、今回の空爆を非難するとともに、これをシリア国民の主権に対する歴然とした危険な侵害だとしました。
シリアの政府関係者によりますと、アメリカ空軍はシリア北東部においてテロ組織ISISの空軍の役割を演じており、シオニスト政権イスラエルもシリア南西部でISISの役割を担っているということです。