サウジアラビアとトルコの地上部隊のシリア派遣に向けた努力
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IRIBキャラミー解説員 シリアでの停戦確立への希望が生まれる中、サウジアラビア、トルコ、カタールは、テロ組織ISISとの戦いを口実に、シリアに地上部隊を派遣しようとしています。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
2月 14, 2016 17:45 Asia/Tokyo
  • サウジアラビアとトルコの地上部隊のシリア派遣に向けた努力

IRIBキャラミー解説員 シリアでの停戦確立への希望が生まれる中、サウジアラビア、トルコ、カタールは、テロ組織ISISとの戦いを口実に、シリアに地上部隊を派遣しようとしています。

シリア問題に関する国際会議は、12日金曜、ドイツのミュンヘンで、イラン、アメリカ、ロシア、トルコ、サウジアラビアが参加して開催されました。この会議に参加した国々は、1週間のシリアでの停戦確立に向けて努力し、その後、人道支援の移送を急ぐことで合意しました。

この停戦確立に向けた合意は、シリア危機に影響力を及ぼす一部の国の間の利益の対立や不信感の中で、単なる紙上の合意のように、実現が難しいものになっています。シリアでの停戦確立に向けた合意と衝突の終結は、ISISやヌスラ戦線を含むものではありません。しかし、その実現の道は険しいものとなっています。テロに関する異なる定義が、ミュンヘンでの合意の大きな障害となっています。

シリアのアサド大統領に反対する国々は、ロシアはISISの拠点を攻撃しておらず、サウジアラビア、トルコ、カタール、アメリカが支持する穏健的な反体制派の拠点を爆撃していると主張しています。アサド政権に反対する国々は、シリアの北部と西部の武装グループを穏健的な反体制派と呼び、この地域でのシリア、抵抗勢力、ロシアの成功に我慢がならなくなっています。シリア北部アレッポのテロリストの封鎖は、ジュネーブでのシリア和平協議を失敗させました。

武装グループを巡るサウジアラビアとトルコのゲームは、シリアへの地上部隊派遣の可能性をある程度、現実に近づけています。この中で、トルコのチャボシュオール外務大臣は、トルコとサウジアラビアが、シリアのISISに対して地上作戦を行う可能性を明らかにしました。

チャボシュオール外相は、「ここ数ヶ月、トルコに近い同盟国となったサウジアラビアは、ISISに対抗するため、トルコのインジェルリク基地に戦闘機を派遣する」と語りました。

サウジアラビアとトルコの計画的な措置と平行して、トルコ軍は、13日土曜、シリア北部のクルド人勢力の拠点を攻撃しました。シリアのクルド人勢力は、北部の対ISISにおいて重要な役割を担っており、コバニのISISを掃討しました。しかし、シリアのクルド人の拠点に対するトルコの攻撃は、トルコ、サウジアラビア、カタールによるISISへの対策という主張に矛盾するものであり、ある意味でISISへの支援と見なされます。トルコ人民民主党の党首は、サウジアラビア、カタール、トルコの協力は、ISISとヌスラ戦線をシリアでの敗北という運命から救うためのものだとしています。

トルコ、サウジアラビア、カタールの共通の目的は、アサド政権の崩壊にあり、彼らの対ISISの主張は、自分たちの目的を実現するための世論向けのものに過ぎません。

テロリストがトルコ国境を出入りしていること、トルコ領土を通して後方支援が行われていること、ISISが密輸した石油がトルコに移送されていること、これらは皆、テロに関する異なる定義を示しており、その目的は、シリアの人々を人道的な危機から救うことではなく、アサド政権を終わらせることにあるのです。