イラク北部タルアファル解放作戦のメッセージ
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タルアファル解放作戦
イラク北部タルアファルの解放作戦司令部が、26日土曜、「タルアファルの29地区のうち、27地区が、テロ組織ISISの占領から解放された」と発表しました。
今月27日未明にも、タルアファル作戦司令部は、この町のおよそ95%が解放され、北部の1地区のみが残っていると強調しました。タルアファルをISISの占領から解放する作戦は、今月20日から、イラクのアバディ首相の指示によって始まりました。たった1週間でタルアファルが解放されたことには、どのようなメッセージが含まれているのでしょうか?
タルアファルがたった1週間で解放されたことの最も重要なメッセージは、ISISの崩壊です。ISISに占領されたイラクの地域のうち、ティクリート、ファルージャ、ラマディ、モスル、タルアファルは、このテロ組織に占領されていた重要な5つの戦略都市でした。ティクリート、ファルージャ、ラマディの解放作戦には1ヶ月、モスルの解放作戦には7ヶ月がかかりましたが、タルアファルの解放作戦はたった1週間で終了しました。
ISISの崩壊を示す重要な点は、タルアファルが、3200平方キロメートルと、モスルのおよそ2倍の面積があるにも拘わらず、たったの1週間でISISの占領から解放されたことです。これほど広い面積を持つタルアファルが1週間で解放されたことは、ISISのテロリストが、イラク軍と戦ってきたこの2年の間に人材不足に直面し、弱体化と崩壊に向かっていることを示しています。イラクのハヤリ国防大臣は、次のように語っています。
「ISISは崩壊しており、もはや、イラク軍と戦い続ける力を持っていない」
イラク・バドル機構のアミリ代表も、今月23日、次のように語りました。
「これまで、ISIS側の抵抗は見られていない。イラクのISISは崩壊している」
タルアファル解放作戦の2つ目のメッセージは、時の経過と共に、イラク軍が対テロ作戦の経験を積んだこと、それが解放作戦にかかる期間の短期化につながったことです。ISISはテロ組織であり、統率の取れた軍隊でもなければ、ゲリラ部隊でもなく、かき集めの組織です。そのため、現在、イラク、シリア、そしてこれら2カ国の政府軍と共にテロと戦うイランなどの国々は、こうした勢力と戦うのに十分な力を有しているのです。
この力の最も重要な特徴のひとつは、アメリカが主導する対ISIS有志連合の空爆とは異なり、地上作戦で行われるため、民間人の犠牲や被害が少ないことです。
ここまで見てきたように、たった1週間でタルアファルの解放作戦が終了したことは、ISISに占領されている他の2つの都市、ハウィジャとアルカイムも、ほとんど犠牲を出すことも、ほとんど時間をかけることもなく、解放されるということを示しているのです。