レバノン大統領、レバノン首相の状況についてサウジアラビアに説明を要請
レバノンのアウン大統領が、同国のハリリ首相の状況についてサウジアラビアに説明を求めました。
ハリリ首相は、今月4日、サウジアラビアの首都リヤドで突然辞任を表明しました。
レバノン当局は、ハリリ首相の辞任はサウジアラビアに強制されたものだとしています。
ハリリ首相が辞任を表明した後、ハリリ氏とは連絡が取れない状態にあり、サウジアラビアに拘束されている可能性が高くなっています。
IRIB通信によりますと、アウン大統領は、11日土曜、「ハリリ氏は拉致され、サウジアラビアで拘束されている」と語りました。
アウン大統領はまた、サウジアラビアに対し、1週間以内にハリリ氏を解放し、レバノンに戻すようにとしました。
アウン大統領は、ハリリ氏を解放しなければ、国連安保理にこの問題を提起すると警告しています。
イギリスの新聞、インディペンデントのアナリスト、ロバート・フィスク氏は、「サウジアラビアはハリリ氏を人質に取っている」としています。
ロイター通信は、11日夜、「ハリリ氏は、サウジアラビアのムハンマド皇太子とリヤドで会談した後、辞任の演説内容を受け取り、それをサウジアラビアのテレビで読み上げた」と伝えました。
ロイター通信は、「ハリリ氏のリヤド入りの瞬間から、状況はいつもと異なっていた。彼の電話の会話は記録され、王子や閣僚の出迎えもなかった。その後、ハリリ氏は辞任を強制された」としています。
この報告では、サウジアラビアは、ハリリ氏がレバノンのシーア派組織ヒズボッラーに対抗しようとしないために、彼を辞任させたとされています。
フランスのマクロン大統領は、11日、レバノンのアウン大統領と電話で連絡を取り、レバノンの統一、主権、政情の安定、安全保障へのフランスの支持を表明しました。