サウジ政府が、拘束中の王子らから1000億ドルの保釈金回収を目指す
1月 24, 2018 01:50 Asia/Tokyo
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サウジアラビア、拘束中の王子ら
サウジアラビアの検事総長が、汚職問題で拘束中の王子らから、総額1000ドルの保釈金を回収する意向を明らかにしました。
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン王子は昨年11月、汚職捜査を理由に、同国の王族や資産家など200人以上を逮捕拘束しました。
西側筋は、サウジアラビア政府が大規模な赤字予算を抱えていることから、ムハンマド・ビン・サルマン王子は拘束中の王子の資産の3分の2を保釈金として回収し、彼らを釈放すると見られるとしています。
拘束中の王子らの口座から回収された数十億ドルの資産は、サウジアラビアの国庫ではなく、ムハンマド・ビン・サルマン王子の監視下にある王宮の口座に移動されています。

イスナー通信によりますと、サウジアラビアの検事総長は22日月曜、同国の政府関係者が汚職捜査の決着に向けて1000億ドル以上を獲得する可能性があるとしています。
また、今月30日までに汚職問題の容疑者らとの協議を終了させることに触れ、「政府側と合意に至らなかった王子らの身柄は、検察庁に引き渡されるだろう」と述べました。

さらに、「95人の王子らが依然としてリッツカールトン・ホテルに拘束中であり、そのうち5人は政府側の提案を受諾している」とし、それ以外の拘束者は現金や不動産などのほかの形で支払いをすることになるだろう」としています。
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