3月 28, 2018 17:36 Asia/Tokyo
  • ホシュルー国連大使
    ホシュルー国連大使

サウジアラビアの政府関係者が、他国に対して根拠のない非難を繰り返し、イエメンでの度重なる敗北を覆い隠そうとしています。

イランのホシュルー国連大使は、サウジアラビアが国連に書簡を提出し、「イエメンからサウジアラビアに発射されたミサイルはイラン製のものだった」と主張したことを受け、「サウジアラビアは、イエメンでの自分たちの犯罪を覆い隠すために、イランに対して根拠のない非難を繰り返している」と語りました。

サウジアラビアが主導するイエメン攻撃の連合軍の報道官は、イエメンの義勇軍によるサウジアラビアへの最近の報復攻撃を受け、イランはイエメンにミサイルなどの兵器を密輸していると非難し、「サウジアラビアに対する攻撃の裏にはイランがいた」と主張しました。

サウジアラビアのイエメン攻撃は、2015年3月末に始まりました。しかしサウジアラビアはこの攻撃で、2つの問題について目論見を誤りました。一つ目は、イエメンの政府軍と義勇軍の力を過小評価していたことです。サウジアラビアは、アメリカと一部のアラブ諸国のゴーサインにより、イエメンを攻撃し、短期間でこの国の全土を占領できると考えていましたが、実際には、何度も大きな敗北を喫しました。

二つ目の誤算は、イランがイエメンにミサイルや兵器を移送しているという主張のもとに、イエメンでの民間人の殺害や彼らへの攻撃の継続を正当化しようとしていることです。トルコの政治アナリスト、ヤシャル氏は、IRIB国際放送ラジオ・トルコ語のインタビューで次のように語っています。

「サウジアラビアに対するイエメンの義勇軍の抵抗により、サウジアラビアは、この戦争に関する決断力が弱くなっている。イエメンの現在の情勢は、地域の力のバランスがフーシ派の活動に有利な形に変わっており、イエメンのハーディ元大統領を復権させるためのサウジアラビアのすべての希望が、失望に変わっていることを示している」

 

イエメン戦争

 

イエメン戦争でのサウジアラビアの政策の失敗は、現実から逃避し、イランに根拠のない非難を浴びせたとしても、覆い隠すことはできません。サウジアラビアは、イエメンの人々に対する戦争で、数十億ドルもの最新の兵器を装備しながら、次々と敗北を喫してきたことを覆い隠そうとしています。しかし、サウジアラビアとその同盟国は、この不平等な戦争の中で、イエメンの人々の抵抗に遭い、屈辱的な敗北を経験しています。

サウジアラビアは、好戦的な態度によって、イエメンの人々に自分たちの意志を押し付けることはできないということを認めざるを得なくなるでしょう。3年に及ぶ攻撃や全面的な封鎖にも関わらず、イエメンの政府軍や義勇軍は、侵略者に抵抗し、サウジアラビアの当局を悩ませています。イラン外務省のガーセミー報道官は、「サウジアラビアの支配者は、自分たちに対する過大評価や妄想を捨て、莫大な費用を投じて大量の兵器を購入しても、国力や安全保障を得ることはできないということを理解すべきだ」と強調しました。

タグ