イラン、「米大統領の行動はISIS滅亡に革命防衛隊が貢献したことへの復讐」
イラン議員団を率いてイラクを訪問中のブルージェルディ議員が、イラクで開催されている近隣諸国議会会合において、「アメリカが最近、イランイスラム革命防衛隊をテロ組織扱いとしたことは、イラクとシリアでのテロ組織ISISの敗北に、革命防衛隊が大きく貢献したことへの復讐行為だ」と語りました。
イルナー通信によりますと、ブルージェルディー委員長は20日土曜、イラク・バグダッドで開催中のイラク近隣諸国議会会合において、「地域におけるイランの孤立化をはかり、革命防衛隊をテロ組織リストに追加するというアメリカの工作は、同国に何の成果ももたらさないだろう」と述べています。
また、「イランは地域で最も安全な国であり、この安全を近隣諸国にも波及させようと努力している。我々は、地域での危機拡大を許してはならない」としました。
さらに、「革命防衛隊は、イラクやシリアにおいて、ISISやイランの反体制派テロ組織モナーフェギン(MKO)といったテロ組織との戦いに関して輝かしい実績を挙げている。そこへもってきて、アメリカが最近、革命防衛隊に対しこのような行動に出たことは、革命防衛隊に対するある種の復讐行為としかいいようがない。それは、アメリカ自身がテロ支援国だからであり、世界のいずれの地域で発生した危機や戦争にも、アメリカの手が及んでいることが見て取れる」と語っています。
ブルージェルディ委員長はまた、「本来はシリア領であるゴラン高原に対するシオニスト政権イスラエルの主権を正式に認めるというアメリカ政府の決定は、非難されるべきものであり、また何の成果ももたらさない」とし、「アメリカとイスラエルのいずれも、アラブ・イスラム圏の領土に関して決定を下す権利はない」と述べました。
さらに、イラクに関しても、「イランの原則的な立場や見解は、イラクの独立や領土保全、安定と安全への支持であり、同国の復興再建、発展の時代という新たな段階においても、これまでどおりイラクを支持していく方針だ」としています。
イラク近隣諸国議会会合は20日、サウジアラビア、クウェート、ヨルダン、トルコ、シリアの各国首脳および、イランの議員団の参加により、バグダッドにて「イラク、安定と発展」をテーマとして開催されました。
ラジオ日本語のフェイスブックやユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://www.facebook.com/ParsTodayJapanese
http://youtube.com/channel/UCXfX6KY7mZURIhUWKnKmrEQ