偽りの停戦、アラブ連合軍がイエメン各地を43回爆撃
May 09, 2020 14:06 Asia/Tokyo
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アラブ連合軍によるイエメンへの攻撃
サウジアラビア主導アラブ連合軍が、イエメンでの停戦を宣言したにもかかわらず、再び同国の非武装地帯を攻撃しました。
イエメンのアルマシーラテレビが8日金曜、同国軍事筋の話として報じたところによりますと、アラブ連合軍の戦闘機が過去24時間に43回にわたってイエメン各地を爆撃したということです。
アラブ連合軍は、先月9日に一方的にイエメンでの停戦を宣言しました。そして、新型コロナウイルス対策を支援するためにイエメンに対する陸と空からの攻撃を停止し、相手側がこれに応じれば停戦は延長可能だと主張していましたが、その停戦宣言から数時間もたたないうちに自らが一方的に宣言した停戦を破っています。
また、この停戦宣言から一か月後の8日金曜には、この停戦が1ヶ月間延長されたと主張しています。
イエメン側は、アラブ連合軍による停戦宣言が単なる時間稼ぎで体制の立て直しを狙ったサウジの戦術だとみています。
サウジアラビアは、米国やアラブ首長国連邦などの支援を得て、2015年3月からイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
この戦争で、イエメンではこれまでに数万人が死傷、数百万人が住む家を失い難民化し、さらに食糧や医薬品の深刻な不足の事態が発生しています。
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