サウジのシーア派都市で、聖職者や若者の逮捕が続く
12月 15, 2020 15:42 Asia/Tokyo
サウジアラビア東部州のシーア派都市・カティフの現地情報筋が、政府による聖職者や若者の逮捕が市内で続いていることを明らかにしました。
タスニーム通信によりますと、現地情報筋は14日月曜、サウジ政権の治安部隊がこの数日、カティフ市内で33にのぼる家屋破壊作戦を実行し、少なくとも聖職者や若者34人を逮捕したことを伝えました。
サウジアラビアの東部州は、常にサウジ政権の攻撃にさらされている場所であり、これまでに住民の数十人が殺害され、さらに数百人の住民、公民運動家、政治活動家らも逮捕されています。
サウジアラビアは人口の10~15%がシーア派であり、これらの人々は主に東部州に居住しています。
サウジ政権は常に、国内のシーア派住民、政治犯、部族独裁制に反対する人々に対してテロ行為などの虚偽の罪を着せ、彼らを処刑場へと送り込む口実にしています。
複数の国際機関や人権団体は、サウジ国内で行われている表現の自由への弾圧や人権活動家・抗議者の拘束と処刑を、これまでに繰り返し批判しています。
これらの機関の報告によれば、サウジ政権は世界最大の人権侵害国のひとつとなっています。
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