サウジ刑務所に、シーア派聖職者16人が不当に収監
12月 22, 2020 16:53 Asia/Tokyo
人権監視機関や活動家の発表によりますと、現在サウジアラビア政権側の複数の刑務所に、同国のシーア派聖職者16人が不当に身柄を拘束されています。
レバノンのラジオ局アン・ヌールによりますと、収監中のこれらの聖職者らの多くが、サウジアラビア東部のシーア派居住区の出身者だということです。
同ラジオ局はまた、サウジアラビア政権側による人権活動家や宗教指導者らの弾圧が依然として続いていることを指摘し、「最近の事例として、つい数日前にサウジ治安部隊により同国のシーア派聖職者複数名が逮捕され、この際にサウジ東部地域において、殉教した同国のシーア派指導者だった故ナムル(ニムル)師の息子シェイフ・フセイン・ナムル師が拉致された」と報じました。
さらに、サウジアラビア政権側は、フセイン・ナムル師を逮捕する数日前に、同師が礼拝の先導者を務めるサウジ・アワーミヤ市南部のモスクを破壊したということです。
複数の人権機関が、「サウジアラビアのシーア派居住区における聖職者の逮捕は、無差別で抑圧的な拘禁というサウジアラビアの政策の強化、および信条による差別政策の拡大を物語っている」と表明しています。
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