サウジが、カショギ氏暗殺への同国皇太子関与を米が公表したことに激怒
2月 27, 2021 17:48 Asia/Tokyo
サウジ外務省が、同国の反体制派ジャーナリスト・カショギ氏暗殺にムハンマド皇太子が関与したとする米政府の報告は容認できないとしました。
米国家情報長官室は26日金曜、カショギ氏の暗殺に関する調査に基づいて、サウジのムハンマド皇太子がトルコ・イスタンブールで行われた同氏の拘束・殺害の作戦行動を承認したと結論付けた報告書を公表しました。
イルナー通信が27日土曜、報じたところによりますと、サウジ外務省はこの措置に反発して声明を発表し、米国家情報長官室の報告書の出した結論は侮辱的であり、完全に間違いであると主張しました。
米国家情報長官室の公表によれば、国王の意思決定をムハンマド皇太子が統制した結果、ある主要政府顧問や皇太子のボディーガードらがこの殺害の作戦詳細に直接介入し、カショギ氏暗殺をはじめとする反体制派の弾圧を目的とした暴力行為の行使に対する皇太子の支援につながったということです。
カショギ氏は2018年10月2日、在イスタンブール・サウジ総領事館において殺害されました。
CIA米中央情報局の報告によれば、ムハンマド皇太子は個人的にカショギ氏暗殺命令を出しました。しかし情報当局者はこの件に関する証拠を提示していません。
2019年6月には国連報告者も、「サウジアラビア国内で数多くの人権侵害事件が起きていることから、ムハンマド皇太子がカショギ氏殺害を知らなかったなどということはありえない」と述べています。
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