ヨルダン元皇太子が、署名入り書簡で国王への「支援」表明
ヨルダンで混乱が起きた中、王宮府が５日月曜、元皇太子であるハムザ王子の署名入りの書簡を公開しました。
米ＣＮＮによりますと、ハムザ王子は書簡で、異母兄のアブドラ国王と現皇太子を「助け、支援する」用意があるとしました。
ヨルダンのサファディ副首相は先週末、ハムザ王子が国の「不安定化」を画策していると非難しましたが、一方のハムザ王子は、英ＢＢＣが入手したビデオ声明でこの主張を否定していました。
王宮府がツイッターで公開した書簡には、ハムザ王子のレターヘッドが入っており、先週末の混乱に言及しつつ現体制への支援が強調されています。
ハムザ王子は書簡で、過去２日間の出来事を踏まえて、国王の意向に従うと表明し、「私はこれからも常に先祖の契約を守り、その遺産に忠誠を示し、彼らの先例にならい、彼らの歩みや使命、国王陛下に自らをささげる」としています。
また、「今後も常に国王陛下と皇太子の支持者であり続ける」と説明し、「国益は他のあらゆる事に優先される必要がある。我々は全員、ヨルダンとその国益を守り、国民にとって最善の状態を確保するため、国王を後押しなくてはならない」としました。
ハムザ王子は書簡の左下に署名し、おじのハッサン王子の家にいることを示す文言も添えています。
５日に出された王宮府の声明によれば、ハッサン王子はアブドラ国王により今回の争いに対処する役に指名されていたということで、書簡にはハッサン王子も署名しています。
ハムザ王子は３日のビデオ声明で、ヨルダン軍から自宅を離れることを禁じられたと述べ、自宅軟禁下にあることを示唆していました。
米国やアラブ諸国の一部からは、アブドラ国王を支持する声が上がっています。
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