視点
西アジア地域の治安確立の前提条件としての米軍撤退
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米軍撤退
近年におけるアメリカ軍の西アジア駐留が長期化したことから、アフガニスタンやイラク、シリアをはじめとする地域での治安状況が悪化するとともに、複数のテロ組織の出現や民族間の緊張が生じています。
こうした介入の大部分は、イラクで、特に同国が占領された後で発生したものです。
イランイスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官は8日日曜、イラク民兵組織ハシャドアルシャビのファイヤーズ司令官との会談で、「イラクで形成された抵抗運動はアメリカを疲弊、弱体化させ、そして彼らの出費を上げた。これによってアメリカは、2つの悪選択の間で板ばさみになった。つまり、アメリカはイラクに残留しても弊害を受け、またイラクから撤退しても敗北しているということである」と語りました。
سلام
地域からの米軍の撤退は、治安上の脅威の減少に加えて、地域的な経済協力の再開につながると思われます。しかし、アメリカとイギリスおよび、そのほかの地域外因子が果たして、地域からの撤退に応じるかは今なお不透明となっています。
地域における外国軍の駐留拡大の指標の1つは、彼らが非合法な要求を放棄することが非常に難しいということです。アメリカはまた、地域の関係勢力を良い因子と悪い因子に分けることによって、依然として地域への軍事介入を継続しようとしています。しかし、こうした悪循環は終焉を迎えつつあります。それは、抵抗勢力が西アジアの安全保障・軍事上の方程式を抑圧された諸国民に有利となるよう転換させることに成功したからです。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、2年前の冬にテヘラン南方の聖地ゴムの市民数千人らと会談した際、イラクや地域での米国の陰謀を退ける上で、イランイスラム国革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官が決定的な役割を果たしたことについて説明し、「アメリカは、イラクが圧政的な政権のようなものになるか、あるいはサウジのような搾取に都合のよい政権のようになることを望んでいた。しかし、殉教者たるソレイマーニー司令官は、イラクの勇敢で信心深い若者たちおよび宗教の最高権威と共に、この陰謀に立ち向かいそれを退けた」と述べています。
ハーメネイー師はまた、「地域の諸国民と国民の代表である各国政府は間違いなく、腐敗をもたらす、地域でのこうした米軍の駐留継続を受け入れないだろう」とし、「この地域や世界の他の場所での米軍駐留は戦争、不和、扇動、国土崩壊、インフラの破壊以外の結果をもたらしていない。彼らは親愛なるイランとそのイスラム共和制にも同じ腐敗と破壊をもたらすことを望んでいる。そして、交渉や協議のテーブルに座ることの問題は、彼らの介入と軍事駐留のための最初の一歩である。したがって、地域でのアメリカの駐留を終結させる必要がある」と語りました。
シンクタンク・クインスィーは、テロ対策を口実にした米国の戦争と介入に言及し、これらの軍事介入がタクフィール主義のイデオロギーを根絶し、民族的および宗派間の緊張の解消につながらず、今日のアフガニスタンの民主化や発展、統一された中央政府の確立にも失敗したことを認めています。
イラクもまた、決して必要ではなかった国内での暴力の生産という悪循環に突入しました。こうした一連の不首尾は決して、この道において米国が莫大な費用を費やしたことに見合ったものではありません。
トランプ前大統領がイスラエルを熱烈に支持したことは、ホワイトハウスをますます地域の安全に反する行動へと促す事になりました。しかし、今こそ、地域の侵略者や外国勢力に抵抗軍が対抗するときが来ているといえるでしょう。
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