トルコ大統領、「制裁科す限り北欧2カ国ののNATO加盟認めず」
(last modified Tue, 17 May 2022 11:37:14 GMT )
May 17, 2022 20:37 Asia/Tokyo

トルコのエルドアン大統領が、スウェーデンとフィンランドのNATO北大西洋条約機構加入について、両国がトルコに「制裁を科す」限り加入を認めないと発言しました。

CNNによりますと、エルドアン氏は16日月曜、トルコ首都アンカラでの記者会見で「まず第一に、トルコに制裁を科すNATO加盟希望国に対して、我々は『イエス』とは言わないだろう。NATOは安全保障機構だ。そうなればもはやNATOは安全保障機構ではなくなり、テロの代表が集う場所になる」と述べています。

また、「スウェーデンとフィンランドの外交団が、わざわざトルコに出向いて同国を説得しようとする必要はない」とも言い添えました。

エルドアン氏によりますと、これまでトルコ外相がスウェーデン、フィンランドの外相と「いくつかの」会合を持ったものの、両国はテロ組織に対する明確な姿勢を打ち出さなかったということです。

エルドアン氏は先週も、フィンランドとスウェーデンがクルド人の「テロ組織」に居場所を与えていると非難し、NATO入りに難色を示していました。

トルコ領内での分離独立を掲げるPKKクルディスタン労働者党は、アメリカやEUからもテロ組織に指定されており、これまでトルコと数十年に及ぶ武力闘争を繰り広げてきました。

 


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