ＩＳＩＳが、指導者殺害のニュースを取り下げ

テロ組織・ＩＳＩＳは、指導者の１人がメンバー５人とともに殺害されたというニュースを発表しましたが、後にこれを取り下げ、削除しました。

ＩＳＩＳは時折、指導者殺害のニュースを公表しますが、その後、はっきりしない理由で取り下げることがあります。

イラクの通信社バグダッド・アルヨウムが１日水曜、伝えたところによりますと、ＩＳＩＳに関連する複数のサイトは、数分間にわたって、メンバー６人が同国ディヤーラー県で殺害されたという短い声明を掲載していました。

それによると、指導者のひとり「アブー・サーレフ」が殺害されたということでしたが、その後このニュースは削除されました。

この報道によると、アブー・サーレフは組織内で使われている名前で、イラク・ハムリーン山地に潜伏する部隊の責任者だということです。この人物は２日前、３人のメンバーとともに同山地内で空爆により殺害されたと、削除された声明は伝えていました。

イラクは２０１７年１２月に、３年半にわたる戦闘の末、一時は国土の３分の１を占拠していたＩＳＩＳから自国の全領土を奪還したと発表しました。

しかし、今もなおＩＳＩＳの残存勢力は首都バグダッド、サラーフッディーン、ディヤーラー、キルクーク、ニーナワー、アンバールのイラク各県で活動しています。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。