世銀が試算、「世界で7億人は電気のない生活、コロナで普及減速」
7月 04, 2022 17:22 Asia/Tokyo
世界銀行などの試算から、世界7億人が電気のない生活を迫られていることが判明しました。
共同通信が米ワシントンから報じたところによりますと、世界銀行やIEA国際エネルギー機関、国連などは4日月曜までに、世界で電気なしの生活を送る人は2020年時点で全人口の1割近い7億3300万人との試算をまとめました。
さらに、コロナ禍などで電力普及のペースが鈍り、30年でも6億7000万人に上るとの予測を示したほか、24億人が健康や環境に有害な燃料を煮炊きに使っていることも指摘しています。
去る6月に発表したエネルギー関連報告書によりますと、電気を使えない人はサハラ砂漠以南のアフリカだけで5億6800万人。インドなどの南アジア、フィリピンなどの東南アジアで多くを占めており、アジアとアフリカではコロナ禍で9000万人が電気を使えない暮らしに逆戻りした、ということです。
なお、日本では停電までにはいたっていないものの、史上最速のの梅雨明けや記録的な猛暑で電力需要が一気に高まったことから、電力逼迫注意報の発令により、政府が国民に節電を呼びかけています。
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