WHOがサル痘巡り第2回緊急委招集へ、「緊急事態宣言」検討
7月 07, 2022 16:00 Asia/Tokyo
WHO世界保健機関が、サル痘をめぐる緊急委員会を招集する見通しです。
ロイター通信が6日水曜、英ロンドンから報じたところによりますと、WHOのテドロス事務局長は同日、欧米などを中心に感染の報告が相次いでいるサル痘について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態・PHEIC」に相当するかを助言する緊急委員会を、今月18日の週かそれ以前に再び招集すると発表しました。
テドロス氏はオンライン会見で「世界中に広がっているウイルスの規模と展開を引き続き懸念している」とし、検査不足のため報告されていない感染症例が多い可能性があると述べました。
WHOは既に去る6月に1回目の緊急委を招集しており、同委員会内ではいくつかの異なる意見があったものの、最終的にはサル痘は現段階では「緊急事態」にはあたらないとの見解で一致していました。
WHOによりますと、報告されているサル痘の感染者数は現在、58カ国で6000人超とされ、感染者数の約80%は欧州だということです。
日本ではまだ、サル痘の感染例は報告されていませんが、近隣の韓国やシンガポール、台湾で感染者が報告されていることから、日本政府は注意を呼びかけています。
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