ロイターが、イラン施設内でのウラン濃縮レベル上昇を主張
(last modified Sun, 10 Jul 2022 10:34:36 GMT )
7月 10, 2022 19:34 Asia/Tokyo
  • ロイターが、イラン施設内でのウラン濃縮レベル上昇を主張
    ロイターが、イラン施設内でのウラン濃縮レベル上昇を主張

ロイター通信が報道の中で、IAEA・国際原子力機関の話を引用して、「イランはフォルド核施設におけるウラン濃縮レベルを引き上げた」と主張しました。

IAEA理事会が性急かつ政治的に決議を採択したことを受けて、イランは先日、同機関に対し善意に基づき自発的に行ってきた保障措置(セーフガード措置)外協力の一部を取りやめました。

イルナー通信によりますと、ロイター通信が入手したIAEAによる理事国向けの極秘報告書では、「イランがフォルドー核施設において、5%濃度の六フッ化ウランガスを最先端遠心分離機IR-6に注入したことを確認した」と書かれていたということです。

報告書ではさらに、「イランはIAEAに対し、これらの装置を濃度20%の濃縮作業に使用する予定であることを通知している」とされていました。ロイター通信によれば、この濃度は他の施設で製造されているような、核兵器製造に必要とされる濃縮度60%よりも低いということです。

イラン外務省はこれに先立ち声明を発表して、「IAEAの非建設的なアプローチおよび同機関で採択された決議を理由として、最先端の遠心分離機の設置や保障措置外監視カメラの動作停止といった、実質的な対抗措置が取られた」としていました。

制裁解除を目指すウィーン協議は、数ヶ月前から中断されています。アメリカ政府は同協議が始まった当初から、話し合いを進展させるような行動的なイニシアチブを示す代わりに、そのプロセスの遅延や途上の障害を作り出したとして、様々な関係方面を繰り返し非難することに努めてきました。

 


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