米元大統領補佐官の「世界各地でのクーデター立案」告白に、各方面から反応
ボリビアのモラレス元大統領が、アメリカのボルトン元国家安全保障担当大統領補佐官による世界各地でのクーデター計画立案を認めた発言に反応し、「米国は民主主義にとって最悪の敵だ」としました。
トランプ前政権に国家安全保障担当大統領補佐官を務めたボルトン氏はこのほど、米CNNとのインタビューにおいて、2020年1月6日に起きたトランプ氏によるクーデターとされる議事堂襲撃事件での嫌疑を否定しながら、「国内でなく他の複数の場所におけるクーデター計画の立案者として私は、このような措置には多くの作業が必要になると言わなければならない」としました。
イルナー通信によりますと、2019年にクーデターの煮え湯を飲まされたモラレス元大統領は、ボルトン氏の告白に反応してツイッターで、「傲慢は、米国極右派の特徴であり、同国は民主主義および人命にとっての最悪の敵だ」としました。
ベネズエラ議会のオルテガ議員も、アメリカが裏で糸を引くクーデターを諸国で組織したことを認めたボルトン氏の発言に反応して、「同氏の告白は、米国政府内に複数の犯罪者がいることを示している」と述べました。
続けて、「クーデターだけでなく、様々な戦争や危機」についてもその責任がアメリカに帰するとして、「ウクライナでの戦争は、武器や燃料の販売、その他の通商によって現在そこから莫大な収入を得ている米国内の一部の部門により、扇動・拡大されたのだ」と指摘しました。
2018年から2019年までトランプ大統領の国家安全保障担当補佐官であったボルトン氏は、自身がその打倒に関わった政府の名は挙げませんでした。
ボルトン氏は、イラクへの米軍攻撃を支持した1人でしたが、イランおよび北朝鮮への攻撃も支持しており、このような介入主義的アプローチで最終的にトランプ氏とも反目した結果、2019年に補佐官から解任されました。