7月 27, 2022 14:25 Asia/Tokyo
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ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)のヴォロディン議長が、「ドル排除のプロセスは始まっており、これを止める方法はない」と強調しました。

アメリカは、他国に圧力をかけるため、主要な国際取引で使われる自国通貨ドルを常に利用しています。

イルナー通信によりますと、ヴォロディン議長は26日火曜、自身のテレグラム・チャンネルにおいて、米ドルの力が弱まっている5つの理由を挙げ、「米ドルは、実際の商品や資本によって特別に支えられているわけではない」と強調しました。

同氏は、「(ドルの金兌換と各国通貨との交換比率固定を定めた)ブレトン・ウッズ協定から米国が離脱した後、ドルの価値はもはや金と結びつくものではなくなった」と述べました。

そして、「米造幣局を縛るものはすでに何もない。そのために、バイデン現政権において米国債務の肥大化とこれまでにない不況が起きた」と続けました。

また、米ドルはしばしば政治的争いの道具として利用されているとして、「違法な制裁、(国を跨ぐ)支払いの制限、他国資産の差押さえなどが重なることで、他の国々は米ドルの安全性を確信できなくなっている」と指摘しました。

一方、ドルの力が弱まっているもう一つの理由として地政学的変化を挙げ、「世界では多極主義を求める声があり、結果的なドルの置き換えもある」としました。

そして、「ドルの弱体化は、アメリカ政府が自身の間違いを認めてそれに対処することを望まなかった結果である」と強調しました。

さらに、5番目の理由として歴史的傾向を挙げ、「各通貨の(権勢の)寿命はおよそ100年という、特定のパターンが存在する」としました。

 

米ドルについては、ロシアのプーチン大統領も2021年6月、「米国は、政治・経済戦争の手段としてのドル使用により、国際準備通貨となっている自国通貨の地位を傷つけている」と警告しています。

 


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