独で、ガス不足により遺体火葬に支障
8月 04, 2022 16:32 Asia/Tokyo
ドイツで、ロシアからのガス輸入が急激に減少したことにより、国内の遺体火葬作業に混乱が生じています。
ドイツでは、火葬が最も一般的な埋葬方法であり、年間およそ100万人の国内死亡者の3分の2が、この方法で埋葬されています。
ロイター通信によりますと、ドイツではエネルギー危機が深刻化するに伴い、遺体火葬施設の稼動継続に問題が生じると見られています。
ロシアからのガス輸入が減少し、完全な輸入停止も懸念されていることにより、ドイツ国内で遺体火葬を行う施設の稼動数は急激に減少しています。
ドイツ火葬協会の Svend-Jörk Sobolevsky代表は、「ドイツへのガス流入が減少したため、遺体火葬施設は大部分の炉を停止させ、その一方で一部の炉を常に動かし、再稼働時にガスを消費しないように努めている。とはいえ一部施設では、運び込まれる遺体の数は、このようなやり方が効果を示すほど少なくはない」と述べました。
そのうえで、人の死を止めることはできないとして、「ドイツでガスが配給制になったならば、これらの施設は特別な優先措置を受ける必要がある。遺体火葬炉は、ガスがなければ稼動を続けられない」としました。
一方、ドイツ葬儀者協会のStephan Neuser代表は、「別の問題解決策として、炉の温度を現在の850℃から750℃に下げることが挙げられる。これにより、ガス消費は10~20%節約できる」と述べています。
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