ブラジルでサルの惨殺相次ぐ サル痘への恐怖から
8月 11, 2022 18:51 Asia/Tokyo
ブラジルでサル痘感染拡大への警告が出されたことをうけ、群衆がサルを襲撃する事件が多発しています。
サル痘は、皮膚に発疹ができる病気で、稀に死に至ることがあります。初期の感染事例は、同性愛者や両性愛者の間でみられていました。
カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、ブラジル各地で群衆がサルに向かって石を投げたり、餌に毒を盛ったりして、サルたちを殺しているということです。
WHO・世界保健機関は、このブラジルでの事例を非難し、今回のサル痘の感染拡大は、人間どうしの間で広がったものだと強調しています。
2017年に黄熱が流行した際も、ブラジルでは数十匹のサルが殺され、数百匹がけがをしました。
ブラジルでは、これまでに1700件のサル痘感染事例が確認されており、そのうち1人が死亡しています。
サル痘はこれまでに世界90カ国で確認され、およそ2万9000件の感染が確認されています。