ロシア外務省、「米軍事演習で緊張化の朝鮮半島情勢を懸念」
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ロシアが、米韓軍事演習の再開により緊張化した朝鮮半島の情勢への懸念を表明しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
8月 24, 2022 19:08 Asia/Tokyo
  • ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官
    ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官

ロシアが、米韓軍事演習の再開により緊張化した朝鮮半島の情勢への懸念を表明しました。

ロシア・スプートニク通信によりますと、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は24日水曜、ロシアは今月22日の米韓軍事演習の再開により緊張化した朝鮮半島の情勢を懸念しており、南北朝鮮が外部からの干渉を排し、国家間の対話を発展させて、関係正常化を図ることを支持するとの声明を発表しています。

またこの声明において、「我々は、大規模な米韓合同軍事演習の再開や、韓国から北朝鮮へのプロパガンダのビラ散布により、最近、緊張化しつつある朝鮮半島情勢の展開を懸念している」と指摘しました。

そして、ロシアは北朝鮮の懸念を呼ぶこうした行動を「逆効果で危険」だと考えていると強調しました。

さらに、「緊張化へ導く歩みに我々は否定的な態度をとっている。ロシアは朝鮮半島に隣接する国として、朝鮮半島の確固とした平和と安定の維持・強化に関心があり、両国間の対話と関係の正常化を外部からの干渉を排して進め、地域内の問題を平和的、外交的手段によって解決することを支持する」としています。

最後に、「地域の全関係国の正当な国益を保証する、平和と安全保障システムを構築するため、ロシアは近年、ロシア、中国が示したイニシアティブに基づく政治対話の開始を呼びかけている」と述べました。

なお、韓国ヨンハプ通信が23日火曜、報じたところによりますと、北朝鮮は同演習が始まった22日にも宣伝メディアを通じ、演習の実施を非難しました。

特に北朝鮮の宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」は23日、この合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」について、「われわれに対する軍事的な侵攻を前提にした冒険的な北侵実戦演習」と批判する論評を掲載し、「合同軍事演習が平和と安全を保障するということは放火犯が火を消すというような荒唐無稽な詭弁(きべん)」として、「双方が激しく激突する状況では偶発的な衝突も手の施しようがない災いに発展し、全面的な戦争につながりかねないというのは周知の事実」と警告しています。

また、対外宣伝メディア「メアリ」も「血税を先端武器の購買や北侵戦争演習につぎ込み、ただでさえ厳しい経済をさらに厳しい状況に追い込んでいる」と非難しました。

 


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