ユニセフがエチオピア北部幼稚園の空爆を非難、WHO事務局長も「野蛮」
(last modified Sun, 28 Aug 2022 08:51:22 GMT )
8月 28, 2022 17:51 Asia/Tokyo

ユニセフ・国連児童基金が、エチオピア北部ティグレ州の幼稚園に対する空爆を非難しました。

フランス通信が28日日曜、報じたところによりますと、ユニセフは27日土曜、エチオピア北部ティグレ州で幼稚園が空爆を受け「複数の子どもが死亡し、負傷者も出ている」として非難しています。

ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は、空爆が「幼稚園を直撃した」として、「強く非難する」とツイッターに投稿しました。

内戦終結に向けた和平交渉への期待が薄れる中、ティグレ州の州都メケレが空爆を受け、市内最大の病院関係者によると、子ども2人を含む少なくとも4人が死亡したということです。

地元テレビ局は、死者数は子ども3人を含む7人と報じ、大破した遊具や、鮮やかな絵で彩られた建物ががれきと化した様子を放映しました。

これに対しエチオピア政府は、軍事施設のみを標的にしたと主張し、TPLFティグレ州の旧与党勢力、TPLF・ティグレ人民解放戦線が「民間人の居住地域に偽の遺体袋を遺棄」し、空爆被害をでっち上げたとして反論しています。

エチオピア北部では、政府軍とTPLFとの休戦が数日前に破られ、戦闘が激化しています。

なお、ティグレ出身で、WHO世界保健機関のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長も、「野蛮」で「恐ろしい」と非難しました。

国連は3月、「エチオピア空軍が行ったとみられる」空爆で1~3月に少なくとも304人の民間人が死亡したと発表しており、「難民キャンプ、ホテル、市場などが戦闘機と無人機による空爆を受けており、戦争犯罪に当たる恐れがある」と警告しています。

 


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