NASAの月宇宙船打ち上げがまたもや延期、燃料注入中に漏れ
9月 04, 2022 16:21 Asia/Tokyo
NASA米航空宇宙局が、月探査ロケット・アルテミスの打ち上げを再延期しました。
フランス通信が4日日曜、報じたところによりますと、NASAは3日土曜、人類を月に送る「アルテミス」計画の第一弾として予定していた大型ロケットの打ち上げを、燃料漏れを理由として再延期しました。
これにより、打ち上げ延期は去る8月29日に続き2回目となりました。
今回の打ち上げでは、超低温の液体水素をロケットに注入中に漏れが発生し、NASAは「さまざまな措置を講じたが問題解決には至らなかった。このため、実施のため確保した2時間のうちに問題が解決できないと判断した」と説明しています。
打ち上げに適したタイミングは地球と月の位置関係で決まるとされ、現行の打ち上げ可能期間は6日で終わるものの、NASAの担当者は記者会見で、それまでの打ち上げは「あり得ない」としました。
NASAによりますと、次の打ち上げ期間は9月19~10月4日、その次は10月17日~31日となるということです。
これについて、ビル・ネルソンNASA長官は、ケネディ宇宙センターで今年の10月初めに、宇宙飛行士をISS国際宇宙ステーションに送り込むための宇宙船の打ち上げが予定されていることから、月探査ロケットの打ち上げは10月半ばにずれ込む可能性があると述べました。
また、先月29日に予定されていた当初の打ち上げの際も、燃料漏れとエンジンの不具合というハプニングが生じていました。