メキシコ中西部でM7.6の地震で1人死亡、9月19日の悪夢再び
中米メキシコでマグニチュード7.6の大規模な地震が発生し、これまでに1人が死亡しました。
ロイター通信によりますと、メキシコ中西部で現地時間の19日月曜午後1時(日本時間20日火曜午前3時)過ぎにマグニチュード7.6の大規模な地震が発生し、少なくとも1人が死亡しました。
USGS米地質調査所の発表では、震源地は中西部ミチョアカン州アキラの南東37.2キロ、すなわち同州とコリマ州の州境近辺とされ、また震源の深さは約15キロメートルと推定されています。
ロペスオブラドール・メキシコ大統領はビデオ演説で、コリマ州マンサニジョの小売店で壁が崩れて1人が死亡したと明らかにしました。
当局によると、ミチョアカン州では2カ所の病院が被害を受けており、米太平洋津波警報センターは、今回の地震によってメキシコ沿岸の一部で高さ1─3メートルの津波が発生する恐れがあると警告しています。
首都メキシコ市でも揺れが感じられましたが、メキシコ市のクラウディア・シェインバウム市長は大規模な被害は報告されていないと述べています。
また、震源地から約400キロ地点にある同市ローマ地区の一部では停電が発生しました。
今回の地震について、在メキシコ日本大使館は、現地在留日本人が被害にあったという情報は入っていないとし、引き続き確認を進めるとしています。
9月19日はメキシコで過去にも2回の大地震が起きた日であり、1985年の地震は数千人が死亡し、2017年も350人を超える死者が出た経歴があります。
なお、日本のメディアによりますと、この地震により日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はないとのことです。