英内相が辞任、トラス政権で2人目 退陣要求の声強まる
10月 20, 2022 13:36 Asia/Tokyo
英国のブレイバーマン内相が19日水曜、辞任しました。
ロイター通信によりますと、ブレーバーマン内相は「個人のメールアドレスから公的な文書を送付したことが、政府の規則に抵触する」として辞任しました。
ブレイバーマン氏は、トラス首相に辞表を提出したことをツイッターで明らかにし「過ちを犯したため責任を取って辞任する」と投稿しました。
また、現在の政府の方向性を懸念しているとも表明し、選挙公約を守ろうとする姿勢に「深刻な懸念」があると述べました。
英ガーディアン紙は19日、関係者の話として、内相解任をハント新財務相が「指示した」と報じていました。
トラス新政権で閣僚が辞任するのは、今月14日に解任されたクワーテング元財務相に続き、これで2人目です。
大型減税などを柱とする経済対策の撤回に追い込まれ、逆風が強まっているトラス首相を暗に批判した形での辞任となります。
イギリス首相府の発表では、後任にはシャップス元運輸相が起用されました。
新内相となるシャップス氏は、英政府が「非常に困難な時期にあることは明らかだ」と指摘しました。
ただし、大規模減税などを含むいわゆる「ミニ予算」に関する問題を解決するためにハント新財務相は「素晴らしい仕事をした」と述べています。
トラス首相は経済政策をめぐる混乱の収束を図るため、今月14日、財務相のクワーテング氏を解任したばかりで、発足からわずか1か月で2人の閣僚が辞めたことで、首相への退陣要求の声はますます大きくなりそうです。