フランス大統領、「米はガスを国内価格の4倍でヨーロッパに売却」
10月 23, 2022 17:22 Asia/Tokyo
フランスのマクロン大統領は、アメリカがヨーロッパに輸出する天然ガスの価格について二重基準をとっているとして非難しました。
ファールス通信が23日日曜、報じたところによりますと、マクロン大統領はベルギー・ブリュッセルで開催されたEU首脳会議後の記者会見において、ヨーロッパに輸出する天然ガスの価格設定についてアメリカが二重基準をとっているとして非難しました。
また、「アメリカ産ガスは、同国内市場ではヨーロッパ向け価格の3分の1もしくは4分の1の値段で供給されている。これは二重基準である」と語っています。
マクロン大統領がこの表明を行った一方、同国ではエネルギー危機が悪化し、フランス国民はこの数日、この危機への抗議として、デモやストライキを行っています。
フランスの新聞ル・モンドによりますと、同国内の製油所で初のストライキが開始されてから2週間以上が経過しており、このストは他の部門にも波及する可能性がある、とされています。
ヨーロッパでのエネルギー危機は、今年7月初めに一部ヨーロッパ諸国へのロシア産ガスの提供が一時停止されたことにより発生し、現在さらに悪化しています。