カーター元米国防長官が死去、68歳
10月 26, 2022 14:53 Asia/Tokyo
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アシュトン・カーター氏
元オバマ米政権で国防長官を務めたアシュトン・カーター氏が、心疾患のため死去しました。68歳でした。
ロイター通信などの報道各社によりますと、家族の話では、カーター氏は今月24日遅く、アメリカ東部ボストンにて心疾患のため死去したということです。
カーター氏は1954年9月、東部フィラデルフィアで生まれ、エール大で物理学などを専攻したほか、英オックスフォード大で博士号を取得しました。
ハーバード大教授などを経て、オバマ政権発足後の2009年に国防次官(調達担当)に就任し、11年から13年まで副長官を務めています。
オバマ政権の15〜17年には、国防長官を務め中国への対抗を助けており、またイランに対しては「全ての選択肢が机上にある」という名文句で知られていました。
国防長官在任中には、ペルシャ湾でのイスラム革命防衛隊海軍による10人のアメリカ人乗員の逮捕事件にも遭遇しており、イランのテレビに映し出された彼らの映像を見て、「憤懣やるかたない」と怒りをあらわにしていました。
またシオニスト政権イスラエルの支持者の一人であり、「米国はイスラエルに対するイランの脅威に対処する」と公言していました。
さらに晩年には、複数の米シンクタンクにおいて軍事および防衛問題コンサルタントおよびアナリストも務めています。
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