ロシア外務省関係者、「核関連責務を最も守っているのはイラン」
12月 01, 2022 15:59 Asia/Tokyo
ロシア外務省不拡散・軍備管理局のウラジーミル・イェルマコフ局長が、アメリカは違法に核合意から離脱したと指摘して、「イランは長年にわたり、IAEA国際原子力機関の加盟国の中で最も核関連責務を守ってきた国となっている」と強調しました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、イェルマコフ局長は、「イランはNPT核兵器不拡散条約において誠意ある関係国の1つであり、現在もそれは変わらない。同国はまた、2015年の核合意署名時にも、IAEAがイランに対して行った質問の最終解決に協力した」と述べています。
続けて、「それ以来イランは長年にわたり、IAEA加盟国の中で最も核関連責務を守ってきた国となっており、そこから逸脱していない」としました。
そして、「核兵器製造のためにNPT加盟国としてのステイタスを再考する意向がイランにあると示す証拠は、一切ない」と強調しました。
イランは2015年、核計画をめぐる緊張を解決するため、国連安保理常任理事国にドイツを加えた5+1か国と合意を結びました。しかし、IAEAがイランによる全責務順守を認めていたにもかかわらず、アメリカ政府は一方的にこの合意から離脱しました。