ロシア大統領府報道官、「欧州のガス依存、米に変えただけ」
(last modified Mon, 12 Dec 2022 05:56:30 GMT )
12月 12, 2022 14:56 Asia/Tokyo

ロシアのペスコフ大統領府報道官が、「欧州はロシア産ガスへの依存から米国産のLNG液化天然ガスに依存先を変えたに過ぎない」と語りました。

ロシアのペスコフ大統領府報道官

 

ロイター通信が11日月曜、ロシアRIAノーボスチ通信の報道として伝えたところによりますと、ペスコフ報道官は、ロシア産ガス依存脱却を目指す欧州の望みは「愚かで狂気の沙汰」と指摘。ガスの依存先をロシアから米国産LNGに変えただけで、相互利益が顕著に減少したに過ぎず、依存の実態は変わらないと述べています。

また、「今や欧州が毎日数十億ユーロを失う一方、米国はその分の数十億ドルを稼いでいる」としました。

EU欧州連合は10日土曜、13日火曜のエネルギー相会合で価格上限設定に関する意見をまとめるため緊急交渉を行いましたが、合意に至っていません。

去る2月末に発生したウクライナ危機を受け、EU諸国はロシアに対し、エネルギー分野をはじめとする一連の制裁を行使してきました。

しかし実際には、この措置によりエネルギー危機が生じ、EUにとっては自縄自縛という皮肉な結果を招いています。

 


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