WHOが汚染薬巡り行動要請、咳止め薬による子ども死亡受け
1月 24, 2023 16:29 Asia/Tokyo
WHO世界保健機関は23日、子どもを汚染された医薬品から守るために「迅速かつ一致した行動」を求める声明を発表しました。
ロイター通信によりますと、これは昨年、咳止めシロップの汚染で多数の子どもが死亡したことを受けてのものです。
WHOが23日月曜に発表した声明では、昨年はガンビア、インドネシア、ウズベキスタンで、汚染された咳止めシロップによる急性腎障害で5歳未満を中心に300人以上の子どもが死亡しました。
問題の市販シロップからは、有毒で急性腎障害につながる恐れのあるジエチレングリコールとエチレングリコールが高濃度で検出されています。
WHOはこれらが「工業用の溶媒や不凍液などに使用され、少量の接種でも致死性がある有毒化学物質」と指摘した。
またWHOはこの日、他にもフィリピン、東ティモールなどでも問題の医薬品が販売されている可能性があることを明らかにしました。
こうした問題は、品質基準などを満たしていない規格外製品が原因とみられ、WHOは各国当局に対し、市場や供給網の監視強化を求めています。
なお、WHOは既に昨年10月と今月、インドの製薬会社メイデン・ファーマシューティカルズの解熱・咳止めシロップなど特定の製品に関して警告を発し、店頭からの撤去を要請しています。
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