IAEA事務局長、「核合意は死んでおらず、復活に向けた外交努力が再開されるべき」
1月 26, 2023 19:12 Asia/Tokyo
IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長は、「イランは核兵器を製造していない」と語りました。
グロッシ事務局長は25日水曜、ベルギー・ブリュッセルでの欧州議会分科会の傍ら、「イランの核兵器獲得を阻止するための外交努力を再開すべきだ」と述べています。
また、「核合意は現在、極めて悪い状況にある」とし、「喫緊の政治協議のために2月にテヘランを訪問する予定だ」としました。
これについては、イランのエスラーミー原子力庁長官も25日、グロッシ事務局長のテヘラン訪問の意向を認めています。
グロッシ氏はまた、西側諸国の破壊的な関与・工作には触れず、「誰も核合意の消滅を発表していないが、交渉をフォローアップするという約束がされておらず、核合意で定められたあらゆる制限が何度も違反されてきた」としました。
IAEAの査察官はイランの核施設を何度も視察していますが、同国の平和的な核エネルギー計画が軍事目的に逸脱したことを示す証拠を発見したことは一度もありません。
オーストリア・ウィーンでの制裁解除交渉は2022年6月以降、米国の妨害とイラン国内の騒乱に対する米国と欧州諸国の支援により、中断されています。