米で、警察の黒人殺害に対する抗議デモ実施

米テネシー州メンフィスで、人々が同国の警察による黒人男性殺害への抗議のために街頭に集結しました。

メンフィスでは今月7日、29歳の黒人男性、タイリー・ニコルズさんが、交通違反を理由に警官に逮捕される際、彼らから激しい暴行を受け、病院に搬送されたものの10日に死亡しました。

アメリカのバイデン大統領は、ニコルズさんが殺害されたことを受けて、「罪のない人々の命が危険にさらされている。このことはまた、我が国の評判にも大きく影を落とす」としました。

同国の司法当局は、ニコルズさんの死につながった暴行をめぐり、事件後に免職となった元警察官の5人を、第2級殺人罪で起訴しました。

IRIB通信が28日土曜、報じたところによりますと、ニコルズさんに暴行する様子を映した動画が公開されたことを受けて、人々は警察によるこの殺害への抗議のために集結しました。

集まったメンフィスの人々は、怒りをあらわにしながら、黒人に対する米警察の暴力に抗議しました。

警察による暴力を調査する民間団体「マッピング・ポリス・バイオレンス（Mapping Police Violence）」の最新統計によれば、米警察は2022年に計1176人を殺害しています。

専門家らはこの統計について、「米人口における黒人の割合は13%であるにもかかわらず、殺害された者は白人より黒人がはるかに多いことは、米警察が黒人に対して暴力をふるうケースがより多いことを示している」と指摘しています。

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