2月 28, 2023 14:10 Asia/Tokyo

ロシアが、カザフスタンを通じてのドイツ向け原油供給を開始しました。

ロイター通信が、ロシアの複数の報道機関の報道として伝えたところによりますと、ロシアの国営パイプライン企業トランスネフチは27日月曜、カザフスタンから「ドルジバ・パイプライン」を通じてドイツへの原油供給を始めました。一方、経由地となっているポーランドへの原油供給は停止したということです。

EUは、2022年12月5日に海上輸送によるロシア産原油の域内輸入を禁止しましたが、EUの内陸国への供給を確保する狙いもあり、パイプラインでの輸入を続けています。

カザフの石油パイプライン運営会社カズトランスオイルは27日、ドルジバ・パイプライン経由でドイツに2万トンの原油を出荷したと発表しました。

内陸国のカザフスタンはエネルギー輸出を隣国のロシアに大きく依存しており、西側諸国の制裁対象からは外れています。

なお、ロシアタス通信はトランスネフチの発言として、2月後半時点でポーランドへの石油供給のための書類作成が完了しておらず、ポーランドの顧客への供給が断たれたと報じました。

一方で、複数の石油パイプライン運営会社の話では、ドルジバ・パイプラインの南側を経由するスロバキアとチェコへの原油供給は通常通り続いている、ということです。

 


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