ストで悪臭漂うパリ、衛生面も問題に
3月 15, 2023 17:40 Asia/Tokyo
年金改革法案に反対するストが続くフランスでは、ゴミ回収業者がストに加わったことにより、首都パリはゴミであふれ悪臭が漂っています。
今月6日のスト開始から9日が経過した現在、ゴミに満ち悪臭漂うパリからは、市民のみならず観光客も逃げ出しています。
イルナー通信によりますと、あふれるゴミはパリの光景を著しく損なっており、議会や大統領官邸であるエリゼ宮につながる通りには生ゴミが放置され、虫やネズミなどの動物が湧いています。
消息筋によれば、パリ市内には7000トン以上のゴミが放置され、日ごとに増えているということです。
また、パリ市民1人あたり1.5~1.75匹のネズミがいるとされ、このことがパリを世界でも最も不潔な街のひとつにしています。
マクロン大統領率いる政府が今年初め、年金の支給開始年齢を62歳から64歳に引き上げる法案を議会に提出したことは、市民の怒りを買って各地のデモに発展しています。
フランス市民は、エネルギー価格の高騰や37年ぶりの高水準となった物価上昇率に疲弊しています。