フィンランド議会選;マリン首相の与党が第3党に後退、中道右派が勝利
4月 03, 2023 15:52 Asia/Tokyo
フィンランド議会選挙で、中道左派野党が勝利し、現職のマリン首相が率いる与党が第3党に転落しました。
フランス通信によりますと、フィンランドで2日に実施された議会(定数200)選挙は接戦の末、開票率99%の段階で中道右派の野党・国民連合が48議席を獲得し、勝利宣言を行いました。
また、極右のフィン人党は46議席で第2党に躍進した一方で、サンナ・マリン首相率いる社会民主党は43議席にとどまり、第3党に転落しました。
この結果、主な政党の得票率は、国民連合が20.6%、フィン人党20.1%、社民党19.9%となっています。
2019年に世界最年少の34歳で首相に就任したマリン氏は国民連合とフィン人党に祝意を表し、「民意の結果だ」として敗北を認めました。
一方、勝利した国民連合のペッテリ・オルポ党首(53)は歓声を上げる支持者の前で勝利宣言を行い、連立政権樹立に向けた協議に着手すると述べています。
オルポ氏は連立協議についていかなる選択肢も排除しないとしており、フィン人党か社民党のいずれかと連立を組む選択肢がありますが、連立協議は難航しており、数週間はかかると見られています。
同氏は経済を最優先課題に掲げていますが、社民党とは緊縮財政をめぐって対立、フィン人党とは移民やEU欧州連合、気候変動問題で見解が対立しています。
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