米東部カトリック教会で性的虐待発覚 60年で600人超被害
4月 06, 2023 20:19 Asia/Tokyo
米東部メリーランド州で過去60年にわたり、600人を超える子どもがカトリック教会の聖職者ら156人から虐待を受けていたことが明らかになりました。
AFP通信によりますと、この報告書は、同州司法長官事務所が1940年代から2002年にかけてのボルティモア大司教区で起きた虐待をまとめたものです。
これによると、「恐ろしい虐待を繰り返した」加害者156人には、司祭や助祭、神学校の教師や生徒が含まれていた。加害者は、親や地域からの信頼を利用することもあったという。
実際の被害者数は報告された600人超をはるかに上回るとみられます。
報告書は、「カトリックの聖職者による虐待の期間と範囲を踏まえると、教会を導き、信者を保護する責任を負う人々の共謀によってのみ可能となる」としています。
報告書の公表を受け、ボルティモアのウィリアム・ロリ大司教は謝罪するとともに、「当司教区の歴史において、隠匿も、無視することも、忘れられることもない、非難されるべき期間の詳細を示すものだ」と述べました。