ロシアで米WSJ記者拘束、起訴
4月 08, 2023 15:50 Asia/Tokyo
ロシアで身柄を拘束された米紙WSJウォールストリート・ジャーナルの米国人記者エバン・ゲルシコビッチ氏が、スパイ罪で起訴されました。
WSJによりますと、ロシアの国営メディアは、彼の逮捕について、米国がウクライナでの戦争に関与しており、ロシアの兵器生産に関する情報を収集するため同国奥部に秘密工作員を送り込んでいることの証明だと伝えています。
フランス通信によりますと、ロシア国営タス通信はさらに捜査関係者の話として「本人は罪状を否認している」と報じました。
またWSJも、ゲルシコビッチ氏の罪状を強く否定しています。
ゲルシコビッチ氏は先週、地方都市エカテリンブルクへの出張取材の際に拘束され、その後スパイ行為をしたとして起訴されました。
ゲルシコビッチ氏は、ジャーナリスト向けのビザでロシアに入国しており、ロシア外務省が発行した記者証を持っています。
また同氏に対しては、今月4日に初めて弁護士が接見しています。
ジョー・バイデン米大統領は先月31日、ゲルシコビッチ氏の釈放を要求していました。
一方のロシアは今月6日、この問題をめぐり同国政府に圧力をかける試みは「無意味」だと述べています。
ロシアの法律では、被告人は公開で陪審員による裁判を受ける権利が保証されていますが、スパイ事件はこの規定の例外となることから、ゲルシコビッチ氏をめぐる問題は機密扱いとされ、公開される情報が限られています。
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