ロシア、西側エネルギー企業2社の資産を一時的に管理下に
4月 26, 2023 19:48 Asia/Tokyo
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フィンランドのエネルギー会社フォータム
ロシアが、フィンランドのエネルギー会社フォータムと独電力大手ユニパーがロシア国内に保有する資産を一時的に管理下に置いたことが明らかになりました。

ロイター通信によりますと、プーチン・ロシア大統領は25日火曜夜、この法令に署名しましたが、この決定は覆される可能性があるとしています。
ユニパーのロシア部門ユニプロは国内で総容量11ギガワット(GW)以上の発電所5基を運営しており、従業員は約4300人に上ります。
またユニパーは、ユニプロの株式83.73%を保有しています。
一方、フォータムは「当社の理解では、新たな政令は登記上のロシア国内資産や企業の所有権には影響しない」との声明を発表しました。

その上で、「しかしこれがフォータムのロシア事業や進行中の事業売却プロセスなどにどのような影響を及ぼすかは依然として不明だ」としています。
フォータムのロシア部門は、同国ウラル地方と西シベリアに7つの火力発電所を有しています。
さらに、現地のパートナーと共同で風力・太陽光発電所のポートフォリオを保有しており、これらの資産の簿価は2022年末時点で17億ユーロ(18億7000万ドル)とされています。
なお、今回の件についてユニパーと独財務省、フィンランド外務省はコメントしていません。
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