May 02, 2023 14:03 Asia/Tokyo

フランス内務省が、「国内で行われたメーデーの抗議デモにおいて291人が身柄を拘束され、警察官108人が負傷した」としました。

ファールス通信によりますと、メーデーに当たる1日月曜、フランスでは数百万人規模の市民が参加するデモが行われましたが、警察の介入により暴徒化しました。

フランス内務省は2日火曜、国内全域でメーデーのデモ参加者と治安部隊との衝突が起きた中で、警察官108人が負傷したと発表しています。

ロシア・スプートニク通信によりますと、抗議者が投げた火炎瓶に襲われたためにひどい火傷を負った治安部隊の1人が現在、重態に陥っています。

また複数のジャーナリストが、首都パリで行進が始まった直後、 全身黒づくめの一団によいるいわゆる「Black Bloc(黒い塊)」運動の過激派と治安部隊との間で激しい衝突が始まり、警察が催涙ガスと放水銃を使用して抗議者らを取り締まりまったと伝えています。

各報道によれば、抗議者らは火炎瓶、ペイント弾、ボトルを使って警察や治安部隊を攻撃し、銀行やその他の公共・民間施設の窓ガラスを割ったということです。

スプートニク通信によれば、フランス労働組合総連合は、パリでの55万人をはじめとして全国で230万人がメーデーのデモに参加したと発表しています。

一方、フランス内務省の発表では、今回の全国でのデモ参加者数が70万人を超え、そのうちパリでの抗議者数は11万2,000人に達したとされています。

フランス当局によれば、これらのデモの中で公安を乱し治安部隊を攻撃したとして 291人の抗議者が逮捕されており、そのうち53人はパリでの逮捕でした。

フランスの主要な労働組合は5月1日を前にして、同日を大規模なデモを伴う「年金改革と社会正義に対する前例のない大衆行動」の日にするよう、市民らに呼び掛けていました。

これに先立ち、エマニュエル・マクロン仏大統領は、同国の保守政党「国民連合」が政権を掌握する可能性について警告し、同党の指導者マリーヌ・ル・ペン氏が最近の国内での騒乱による最も重要な政治的勝者になる可能性がある、と述べていました。

 


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