米政府が、イラン大統領のシリア訪問に懸念
(last modified Thu, 04 May 2023 08:09:16 GMT )
May 04, 2023 17:09 Asia/Tokyo

米国務省のパテル副報道官は、イランのライースィー大統領のシリア訪問を憂慮すべきこととし、世界各国に対してシリアとの関係正常化をしないよう求めました。

ファールス通信によりますと、パテル副報道官は3日水曜の記者会見で、ライースィー大統領のシリア訪問とその成果を憂慮すべきものと表明しました。

パテル氏は会見の中で、「イラン・シリア両政府は関係強化を続けており、このことは我々の同盟国や地域諸国だけでなく、世界にとっても広く憂慮すべきものだ」と述べました。

また、「両国が悪意に満ちた安定を損ねる活動を、近隣国だけでなく地域全体で続けている」としました。

さらに、アラブ諸国にシリアとの関係正常化を止めさせようとして、「我々はシリアとの関係正常化はすべきでないと考えている。他国がシリアと関係正常化をすることも支持しない。このことは同盟国に対し繰り返し明確にしてきた」と述べました。

一方、シリア危機の解決手段については、国連安保理決議2254に記された政治的手段が唯一の方法だとしました。

米国務省のパテル副報道官

 

イランのライースィー大統領は3日水曜、高等使節団を率いてシリアを訪問し、アサド大統領などと会談しました。

レバノンのアルマヤーディンテレビによると、この訪問では複数の合意文書が交わされ、主に経済問題について会談が行われるとされています。

 


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