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米ニューヨーク州地方裁判所は、ドナルド・トランプ前大統領が作家でジャーナリストのジーン・キャロルさんを1996年に強姦しようとしたとし、その精神的苦痛の賠償として被告に500万ドルの支払いを命じました。

米CNNテレビが報じたところによりますと、トランプ氏はキャロルさんへ強姦しようとしたと認められて有罪判決を言い渡されましたが、原告によれば事件は未遂に終わり、強姦には至っていないということです。

裁判所はトランプ氏に対し、性的行為の強要による精神的苦痛への賠償として200万ドル、さらには原告を誹謗中傷したことに対し300万ドルの支払いを追加で命じました。

トランプ氏はこの判決を受け、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」にコメントを発表し、「判決は恥、史上最大規模の魔女狩りの延長」と反発しました。

キャロルさんは2019年、トランプ氏が1990年代に強姦しようとしていたと訴えていました。

トランプ氏はこの非難に対し、キャロルさんと面識はなく嘘の供述だと主張しながら、大統領（当時）を批判することで知名度を高めて自分の本の売り上げを伸ばすつもりだ、と反発していました。これに対しキャロルさんは名誉毀損にあたるとしてトランプ氏を相手に裁判を起こし、この民事裁判は2023年4月に始まっていました。

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