米が、武器売却に関する主張めぐり南アフリカに謝罪
May 13, 2023 19:19 Asia/Tokyo
南アフリカ外務省は、同国に駐在する米大使より、南アフリカがロシアに兵器を売却しているとした米国の主張について謝罪を受けたことを発表しました。
南アフリカ外務省の報道官は12日金曜、声明において、「米大使の発言を受けて、本省はこれに対する抗議の意を米大使に伝えた」と発表しました。
同報道官はまた、南アフリカ通常兵器規制委員会が同国による対ロシア兵器売却を確認したとする記録はない、と付け加えました。
IRIB国際放送ラジオ・スワヒリ語によりますと、ローベン・ブリゲティ(Reuben Brigety)駐南アフリカ米大使は11日木曜、昨年12月に1隻のロシア船舶が南アフリア・ケープタウンで武器を積み込んだ、と主張しました。
また、国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官も、この件をめぐり「これは深刻な問題である。我が国はこれまで各国に対し再三にわたり、ウクライナ戦争でロシアが使う武器を供与しないよう求めている」としました。
この一方、南アフリカは自国がロシアへ兵器を売却した記録はないと発表し、同国の大臣の一人も、アメリカの外交を非難するとともに「わが国はアメリカの理不尽な要求に屈服しない」と述べていました。
ロシア・ウクライナ間の戦争は2022年2月末に勃発しました。それ以来、特にアメリカを初めとした西側諸国がウクライナに武器を供与したことで、この軍事対立は激化しました。西側諸国と米国はさらに、ロシアへ制裁も行使しています。
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