中国紙「国際貿易でドル離れ進む」
(last modified Sat, 13 May 2023 12:06:00 GMT )
May 13, 2023 21:06 Asia/Tokyo

中国の環球時報(グローバルタイムズ)紙は、米国が自国のドル通貨と決済システムを世界において乱用したために、国際貿易でドル離れが進んでいると報じました。

同紙は、世界最大の広葉樹パルプ製造メーカーであるブラジルのスザノ製紙パルプを例にあげ、同社が近日中に中国向けの輸出契約を結ぶ際に中国人民元による決済に完全移行すると報じました。

その理由として、スザノ製紙パルプにとって中国は最大の顧客であり、同社のパルプ生産の最大43%を占めるとしています。

こうした動きは、石油からニッケルまで、様々な商品を中国と取引している中小企業も同様だとし、ブラジル以外にも、パキスタン、イラク、アルゼンチンも今年中に中国との決済を人民元に切り替える予定だということです。

同紙によると、人民元決済が広がっている背景には、中国経済の発展に伴う人民元の信頼性向上とその安定性にります。一方、米ドルは、米国が国内経済の矛盾を解決するために金融政策を急激に変動させ、金融市場に混乱を招き、危機状態の債務をさらに悪化させ、深刻なインフレを起こすなどしていることから、信頼性が低下しています。

同紙はこの他にも、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成するBRICSが単一通貨の導入を検討しているなど、ドル離れがますます進む実態を報じています。

 


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