ウクライナ大統領夫人が、軍事支援獲得目指し韓国訪問
ウクライナのオレナ・ゼレンスカ大統領夫人が、自国への軍事支援を韓国に促すために韓国・ソウルを訪問しました。
イルナー通信によりますと、ウクライナのオレナ・ゼレンスカ大統領夫人は15日月曜に韓国の首都ソウルに到着しました。ゼレンスカ氏は滞在中に複数の韓国当局者らと会談する予定だということです。
コリアン・タイムズはゼレンスカ氏の訪韓について、「ウクライナに対して軍装備供与やその他の必要な軍事支援を行うよう、韓国を促すのに効果的に働く可能性がある」と報じています。
外交関係の識者らも、ウクライナが韓国に繰り返し軍事支援を求めており、ゼレンスカ氏の今回の訪問はその流れに沿ったものだと考えています。
韓国・梨花(イファ)女子大学校の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授は、「ゼレンスカ氏は韓国から軍事支援を引き出すために、ウクライナ戦争における子どもや母親たちの安全といった問題を強調すると予想される」と述べています。
韓国は、外国に殺戮兵器を供与しないという原則に基づき、ウクライナへの支援を人道的・経済的なものに限定しています。しかしこのような政策のため、同国政府はウクライナのゼレンスキー大統領やウクライナ支持勢力の批判に常にさらされてきました。
そのため、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は先日、訪米に先立って受けたロイター通信とのインタビューで、「ウクライナ国民が大規模な攻撃を受けたり重大な戦時国際法違反が行われるなど、国際社会が無視できない事態となった場合、ウクライナに対する韓国の支援は、人道的・経済的なものを超えるかもしれない」と述べるほどになっていました。
このような発言は、ロシア当局から激しい反発を受けました。
アメリカの重要な同盟国であり、軍事装備や砲弾の生産国でもある韓国は、ロシアにおける自国企業の活動やロシアが持つ北朝鮮への影響力を鑑み、現時点ではロシアとの敵対やウクライナへの武器供与を避けるよう努めています。